手ぬぐいライフ

ここ数年、手ぬぐいを扱う専門店や文房具屋などが増えています。それに伴い、ハンカチやタオルとは比べようもないほど、豊富な柄を持つ手拭いの魅力にハマる人も増加しています。

その為、オリジナルてぬぐいを制作しプレゼントする方も増えています。また、大変喜ばれています。

ここでは、手ぬぐいライフと題しまして、てぬぐいの魅力から正しい洗い方、お手入れ方法などをご紹介いたします。

てぬぐいの魅力について

まず何と言っても、デザインの豊富さが挙げられます。四季折々、華やかな物、雅な物、哀愁の漂う物、シックな物、モダンな物、アートチックな物と挙げたら切りがありません。次に速乾性が高く、水に濡れても、あるいは濡らしてもすぐに乾きます。また薄くて軽い為、洗濯をする際とても楽です。さらには、丈夫で長持ちする。アイロンなどを掛けてやれば、まるで新品の様に綺麗になる。持ち運びに便利ですし、様々な用途で使う事が可能、さらには濡れても嫌な臭いがせず、江戸の昔から衛生面をもしっかりと考えられた小物なのです。

また他の布製品では難しい、使いやすいサイズに切り分けて使うと言う事が出来るのも手ぬぐいの魅力の一つですね。タオルでそんな事はしないでしょうし、出来ないでしょうし、無理にやってみたとしても切り分け難いですからね。

この様に、魅力的な手ぬぐいは使えば使い込むほどに、愛着が沸いてくる布製品であったりもします。タオルやハンカチは、愛着が沸くほど使いこんだら解れてボロボロになっていますからね。

いかに手拭いが丈夫であるかが分かって頂けると思います。

手拭いの正しい洗い方

如何に丈夫で衛生的な手ぬぐいと言いましても、きちんと洗い清潔に保たなければなりません。また正しい洗い方をしないと、過度に色落ちしたり、無駄に生地を傷めてしまったりします。そうならない為にも、正しい洗い方で末永いお付き合いをしたいものです。

手拭いの正しい洗い方 -1-

使い始めの2,3回は手洗いでお洗濯をします。最初から洗濯機で洗ったりすると、他の洗濯物に色が移る可能性がございます。また使い始めの頃の手ぬぐいと言うのは、切りっぱなしにしている端の糸が解れやすく、他の洗濯物に絡まってしまう場合がございます。 そういったトラブルを防ぐ為にも、使い始めの2,3回は手洗いでお洗濯をして下さい。

その際、アルカリ性の強い洗剤や洗剤が持つ漂白効果で色落ちや生地の破れなどを引き起こしてしまう可能性がございます。手ぬぐいは、なるべくは中性洗剤をお使いください。またお湯を使ったお洗濯の場合、温まる事で染料によっては、滲み出てくる可能性がございます。そして、それもまた色落ちの原因になります。

こうした色落ちは、染物である以上は完全に防ぐ事はできません。しかし、何度かお洗濯を繰り返す事で、色合いが落ち着きだし、しっとりとした風合いに変わっていきます。(顔料ペイントで印刷した手ぬぐいは、あまりお洗濯に適しておりませんので、ご注意ください)

手拭いの正しい洗い方 -2-

てぬぐいは軽く絞り干すだけでも、すぐに乾きます。乾いた後のシワなどが気になる方は、干す段階でしっかりとシワを伸ばす様にして下さい。乾いた後からアイロンを掛ける事でも、凛としてハリのある綺麗な手拭いに戻ります。

また大事な事ですが、手ぬぐいは日陰で干す事をオススメします。天然染料は日光に弱いため、なるべく変色を起こさせない様にする為の方法です。

手拭いの正しい洗い方 -3-

てぬぐいが乾いたら、いつもの使い方でまた使って下さい。

そうして何度も何度も同じ工程を繰り返していける丈夫さが、手ぬぐいの魅力の一つでもありますし、少しずつ変化していくその表情や、その自然な風合いに愛着も深まっていくと言う物でしょう。

てぬぐいのお手入れ方法

手拭いには、他の布製品とは違う特筆すべき大きな特徴がございます。その事についてお手入れ方法として、触れてまいります。

てぬぐいの両端がほつれる

他の布製品ですと、欠陥でしかないこんな現象ですが、使い始めの手ぬぐいには必ず起こる現象です。

ですがそれは、生地が傷んでいるとか、裁縫や裁断などのミスではなく、『切りっぱなし(詳しくは当、サイト内、切りっぱなしの理由(*リンクを希望します)をご参照下さい)』と呼ばれ、あえてそう言う風にしています。

ですから、糸が解れましたら、ハサミなどで切って下さい。あくまで解れた糸だけです。そうして使い続ける内に、大体3~10ミリ程度の所でほつれなくなります。残っている縦糸が横糸を締める感じで、ほつれを落ち着かせます。

手拭いにはノリが効いています

購入したばかり、頂いたばかりの未使用の手ぬぐいと言うのは、まだ糊が効いています。これは一度洗う事で落とす事ができ、またそうする事で吸水性が増します。こう言った新品さへの価値観は好みがございますのでお任せ致しますが、もし未使用のまま保管する場合は、必ず一度は手洗いで洗ってから収納ください。

これには明確な理由がございまして、未使用未洗濯のまま長期間の収納してしまいますと、生地に染料が染み込みすぎる可能性がございまして、これが手ぬぐい自体を傷め、使用する際に破れたりする事がございます。